社内運動会を実施する目的や期待できる効果について解説!

公開日:2020.04.28

 

 

IT化の進む現代において、テレワークの浸透など会社員の働き方は変化してきています。

そんな中、社員同士の関係が希薄になってしまうなど、社内コミュニケーションを課題に感じている企業も多いでしょう。

社内のコミュニケーションの活性化のためには、社内イベントをするのが効果的です。特に社内運動会はスポーツを通して、役職や部署などの垣根を超えて楽しむことができるおすすめの社内イベントです。

 

本記事では社内運動会を実施する目的や期待できる効果について詳しく解説いたします。

また社内運動会の実施例や費用感についても合わせてご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

 

社内イベント運営の事例ページはこちら

1.社内運動会を開催する目的や得られる効果

社内運動会と聞くとどんな印象を持つでしょうか。

「スポーツが好きだから嬉しい!」という人もいるでしょうが、本音としては「ちょっとめんどくさそう」と感じる人も多いでしょう。

 

社内運動会は、他の社内イベントに比べると運営の手間もかかることから、ひと昔前に比べると実施する企業の数は激減しました。

しかしいざやってみると、社員の満足度が高いのも社内運動会の特徴です。実はここ数年で、社内運動会の効果が改めて見直されている傾向があります。

その背景としてテレワークなどに伴う社員同士の関係の希薄化や、企業の健康経営への関心の高まりが挙げられます。

 

 

参加者にとっても運営者にとっても「めんどくさい」と思われがちな社内運動会を成功させるために大切なのは、実施目的を明確にすることです。

「なんとなく面白そうだからやってみようか」という考えでは、社員にとって余計な負担をかけるだけで終わってしまうこともあります。

何のために社内運動会を行うのか、またそこで得られる効果とは何かについてしっかりと考えていきましょう。

 

 

社内運動会を実施している企業の開催目的には下記のようなものが挙げられます。

・社内コミュニケーションの促進

・チーム団結力の向上

・健康経営の取り組み

・福利厚生の充実

・社員のモチベーションアップ

 

これらの目的に対して、高い効果を得ることができるのが社内運動会です。

スポーツはチームで行う一体感を感じやすく、チームワークの形成に役立ちます。特にコミュニケーションの促進や団結力に課題を感じている企業は、社内運動会を実施することにより良い効果が得られることとなるでしょう。

 

 

2.社内運動会を開催するメリット・デメリット

社内運動会を実施するにあたり、メリットはもちろんですが、デメリットもあることをきちんと理解しておきましょう。

それらを踏まえた上で、社内運動会が自社のイベントとして適しているかを考えていくことが大切です。

 

 

2-1. 社内運動会のメリットとは

まずは社内運動会のメリットについてまとめていきます。

 

・社内コミュニケーションの活性化

社内運動会を開催する最大のメリットはやはり、社内のコミュニケーションが活性化されることです。

これまであまり話したことのなかった社員同士でも、スポーツを通じて自然と会話やコミュニケーションが発生します。そして、そこでできた関係性は普段の仕事にも役立つことでしょう。

また、普段一緒に仕事をしている間柄であっても、いつもと違う顔がみれたり、意外な一面を知ったりするきっかけにもなります。

他の社内イベントと比べても、社員同士の一体感が生まれやすいのは社内運動会ならではだといえます。

 

 

・運動不足の解消

経済産業省の「健康経営銘柄」の選定などを受けて、各企業は社員の健康管理に対する意識が高まっています。

社内運動会を実施することにより、運動会当日に向けて体作りをする人も多く、社員の運動不足の解消につながります。

また、運動会を通して「若い時ほど動けなくなってしまった」と普段の運動不足を実感する人も多いでしょう。それにより社員一人一人が、普段から自身の体や健康に気を配るきっかけを作ることができます。

 

 

・家族も一緒に楽しめる

社内運動会は、社員だけでなくその家族も参加できるイベントとして開催する企業もあります。それにより社員同士だけでなく、家族のコミュニケーションの時間を作れるというメリットがあります。

また、家族で参加することで、夫(または妻)がどのような環境で働いているのかを知ることができ、家族の企業に対する信頼感が高まります。

仕事や会社に対して家族の理解が得られやすい環境では社員の離職率も低くなり、会社としてのメリットも大きいです。

 

 

2-2. 社内運動会のデメリットとは

社内運動会の開催には、下記のようなデメリットもあります。

 

・時間が拘束される

最近は、仕事とプライベートの区別をしっかりつけたいと考える人が多くなってきています。そのため、業務以外の時間に社内イベントを開催することで、せっかくの休日の時間が拘束されると考える人も少なくありません。

社内運動会を開催する際は、日時を十分に検討し、社員の負担にならないよう注意が必要です。

 

 

・楽しめない社員もいる

運動が苦手な社員にとっては、社内運動会の参加は憂鬱なものとなってしまいがちです。

周りの人の足を引っ張ってしまうのを気にする人や、そもそも運動ができない姿を見られたくないと感じる人もいることを理解しましょう。

また、中には体調の問題などにより、運動の制限がある人もいます。運動が苦手な人でも参加しやすい競技を取り入れる、競技の参加を無理強いしないなどの工夫をすることが大切です。

 

 

3.社内運動会を実施する際の注意点

前述したように社内運動会の開催は、会社にとってのメリットが大きい反面、デメリットもあります。これらのデメリットを踏まえて、出来るだけ全社員が楽しめるイベントとなるよう、下記の点に注意しましょう。

 

 

・体調管理

十分に気をつけていてもスポーツに怪我はつきものです。また気温の高い時期に開催する場合は、熱中症などを起こす危険もあり、十分な体調管理が必要となります。

怪我をしないように事前に準備運動などをする他、緊急時の対応についてもあらかじめ決めておくことが大切です。

救急の対応の遅れは大事に至る場合もあることを認識し、救護室の設置や最寄りの医療機関のチェックなどの準備漏れが無いように注意しましょう。

 

 

・競技選び

老若男女問わず楽しめる運動会にするためには競技選びが重要です。

先ほども紹介した通り、運動が苦手な人にとって運動会は辛いもの。クイズ形式の種目を取り入れるなど、スポーツ神経だけで勝敗が決まらない種目を入れることで、運動が苦手な人でも運動会に対する抵抗感が下がります。

また、社員同士のコミュニケーションの促進や団結力の向上を目的としている場合は、個人競技より団体競技を中心にすると良いでしょう。

他にもその会社ならではのオリジナルの競技などがあると盛り上がりやすく、おすすめです。

 

 

・開催する日程

社内運動会だけでなく、社内イベントを行う際は開催日時に十分配慮する必要があります。

注意してほしいのが、全社員の参加を必須とする場合には、通常の業務時間内に行う必要があることです。

業務時間内に実施するのが難しく、休日などに開催する場合は、あくまで任意参加となります。休日に行う社内イベントに強制参加させるのは、違法となることもあるので注意しましょう。

また任意参加である場合、不参加の社員に対して人事評価や業務上の不利益になるようなことは決してあってはなりません。

 

これらの点に注意して、社内運動会の内容について検討していきましょう。

 

 

4.社内運動会の実施例

次に社内運動会を実施している企業の例をご紹介します。

自社でどのような運動会を開催するか悩まれている方は、他社の実施例を参考にすると良いでしょう。

 

 

・デンソー

自動車部品メーカーの株式会社デンソーは、「現場を元気に、一体にする」という目的のもと、長年辞めていた社内運動会を復活させました。

なんと製作所内の工場単位で予選をするところから始まり、それを勝ち抜いた製作所の代表約3000人が本戦に出動するという本格ぶりです。

種目はチーム戦がメインで、綱引きや玉入れ、ムカデ競争や大縄跳びなどが行われます。

他にも役員全員が仮装して行う障害物競走など、ユニークな種目で社員が一丸となって楽しめるイベントとなっています。

モノづくりの会社として現場を重視している同社は、社内運動会を通して現場のチームワークを育むことに成功している企業だといえるでしょう。

 

参考URL:https://toyokeizai.net/articles/-/65597

 

 

・日立ソリューションズ

ソフトウェア・サービス事業を行う株式会社日立ソリューションズは、過去に廃止した社内運動会を2007年に再開させました。

同社は2015年の日立製作所の事業再編により、日立本体へ約4000人の社員の移籍、一部事業の移管が行われました。

それに伴い、今まで以上に社員同士の距離を縮め、顧客の要望に迅速に対応する体制を作ることを目的に、部署混合のチームを組んだ運動会を実施しました。

同社では、社員だけでなくその家族も参加できるイベントとしています。キックターゲットなどが用意され、子供や家族も楽しめる工夫が随所に散りばめられているのも特徴です。

グループ再編という社員にとっては混乱を招く事態の中でも、同社にとって社内運動会は社員の結束力を高める役割を果たしています。

 

参考URL:https://xtech.nikkei.com/it/atcl/watcher/14/334361/010400455/

 

 

・サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェントは、他社には無いユニークな社内運動会を行っている企業の一つです。

それは「女性だらけの大運動会」という、名前の通り女性社員のみで行われる運動会です。

同社は女性が活躍できる環境づくりのための様々な独自制度や施策に積極的に取り組んでいます。

その一環として、女性社員同士の交流を目的に、この運動会が開催されました。実際に多くの女性社員が参加し、チーム一丸となって競技を楽しんだことで、運動会後の社員同士の会話や交流のきっかけ作りとなりました。

 

参考URL:https://www.cyberagent.co.jp/way/features/list/detail/id=21761

 

 

5.社内運動会の費用感

ここまで、社内運動会について詳しく解説してきましたが、いざ社内運動会をはじめようと思った時に気になるのが費用の面ではないでしょうか。

ここでは社内運動会でかかる費用感について解説いたします。

 

社内運動会にかかる総費用は参加人数や内容によって大きく異なります。

一般的な内容で行う場合、数百人規模で予算100〜300万円程度を想定しておくと良いでしょう。

 

主に費用がかかる項目は下記の通りです。

・会場費

・備品レンタル費

・飲食代

・保険料

それではこれらの項目について、具体的に費用感の目安をみていきましょう。

 

 

・会場費

何人くらいを収容できる会場を選ぶかで費用は大きく変動します。

1000人を超える大規模の運動会などで、野球場やサッカー場などの野外会場を利用する場合は100〜300万円程度です。

また、体育館などの屋内会場の場合は10〜30万円程度です。

 

 

・備品レンタル費

テントや音響の機材、また競技に必要な備品などのレンタル費用がかかります。使用する備品にもよりますが、一般的には10〜30万円程度です。

会場によって、音響機材などは会場費に含まれている場合もあるので確認しておきましょう。

 

 

・飲食代

お弁当の手配やケータリングなど、全員の食事をまとめて手配する場合は一人あたり500〜1000円程度です。

また、運動会後に懇親会などの開催を考えている場合は、一人あたり5000円程度みておきましょう。

 

 

・保険料

あくまで業務外として運動会を実施する場合、参加者のケガなどがあっても労災保険が適応されません。万が一に備えて、必ずレクリエーション保険などの傷害保険に加入しておくようにしましょう。

レクリエーション保険は実施するイベントの危険度や人数によって値段が変わることが多いです。

一般的な社内運動会であれば、一人当たり100〜300円程度です。

 

 

このように費用負担の割合として大きいのはやはり会場費にかかる部分です。

そのため、できるだけ費用を削って社内運動会を開催したいという場合は、安価に借りられる会場を選ぶと良いでしょう。

 

 

6.社内運動会を請け負っている企業も存在する

社内運動会を開催する際は、前述した費用だけでなく、人的なコストもかかることを忘れてはいけません。

多くの場合において、社内運動会の準備には膨大な時間が必要となります。

社内運動会を企画する担当者は、その準備に追われて残業時間が増えてしまったり、通常業務に支障が出てしまったりということも考えられます。

いくら社内運動会を実施するメリットが大きいとしても、こういった事態は避けなくてはなりません。

 

そこでおすすめしたいのが、社内運動会に関わる業務をアウトソーシングする方法です。

 

アウトソーシング業者は、社内運動会の企画の検討から事前準備、当日の運営までトータルで請け負うことが可能です。

豊富なイベント実施経験のある業者は、そのノウハウを活かして自社の目的に合わせた最適なプランニングもしてくれます。自社で行うだけではどうしても漏れてしまいがちな準備や、ユニークな企画の立案をアウトソーシングすることで、参加する社員の満足度が高い運動会を開催することが可能になります。

そして社内の担当者にとっても、社内運動会にかかる煩雑な手間から解放され、通常業務に集中することができるようになるというメリットがあります。

 

アウトソーシング業者の選定に悩んだ場合は、ニューズベースにご相談ください。

ニューズベースは年間400件を超えるイベント開催実績を持つ、企業イベントのプロフェッショナル集団です。イベントの目的に合わせて、企画から運営まで、オーダーメイドでのサポートが可能です。

社内運動会の開催にあたり、ご不安や疑問点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

またニューズベースのサイトには企業イベントに関するノウハウ記事が多数ございます。

社内運動会を検討している方はこちらの記事も合わせてご覧ください。

 

お役立ち資料

 

7.まとめ

企業にとって社内コミュニケーションを活性化させ、社員が働きやすい環境作りをすることは大きな課題です。社内運動会はそれらの課題を解決する手段の一つとなります。

しかし社内運動会の開催には、メリットだけでなくデメリットもあることをしっかりと認識しておきましょう。運動が苦手な社員もいれば、休日の時間を会社のイベントに使いたくないと考える社員もいます。

社内運動会を企画する際は、こういった意見もあることを念頭に、できるだけ全員で楽しめるイベントとなるように準備をしていきましょう。

 

もし準備に時間や手間をかけられないという場合は、アウトソーシング業者に依頼するのをおすすめします。社内運動会の実施を検討されている方は是非一度、ニューズベースまでお気軽にお問い合わせください。ニューズベースでは社員満足度の高い運動会の開催をお手伝いいたします。

 

newsbase お問い合わせはこちら

関連記事

2020.03.24

社内運動会でよく利用される会場やか...

現在多くの企業で導入されている社内イベント、社内運動会。社内運動会を開催するにあたっては、利用する会場の選定や開催にかかるコストに...

2020.05.12

シンポジウム成功への道!準備スケジ...

シンポジウムを成功させるやり方をご存じでしょうか。シンポジウムには長い準備期間が必要になります。同時並行でタスクが進んでいくため、...

2019.09.13

セミナー開催にかかる費用とは?勘定...

セミナーを開催する場合、気になるのが「費用」です。セミナー開催にはどのような費用がかかるのか、経費として計上する場合は勘定科目の扱...

2019.08.01

採用説明会、代行するメリットとは?...

採用担当者をコア業務に注力させるだけでなく、採用効率を高めることができる「採用代行」というアウトソーシングを皆さんはご存知でしょう...