今更聞けない!経営方針発表会とは?目的や内容など紹介
経営方針発表会は、会社にとってたいへん重要なイベントです。今後1年間の業績に対して、大きな影響を与えます。
経営方針発表会を開催するうえでは、内容やメリットについて理解しておくことが重要です。また、何を目的とするか、明確にしておく必要もあります。
良質な経営発表会は、会社と社員双方に対して、素晴らしい好影響をもたらします。経営発表会を経て、社員のモチベーションが著しく向上するということも、決して珍しいことではありません、
本記事では、経営方針発表会の目的や内容、およびメリットについて、詳しく解説します。
また、それがもたらす効果や、典型的な成功例についても紹介していきますので、是非参考にしてください。
目次
1.経営方針発表会の目的と効果、メリットとは?
経営方針発表会の目的は、3つに分類されます。
内容が充実していれば、目的は達成され、大きな効果とメリットを得られます。
ひとつは、「組織全体のビジョン共有」です。
経営方針や次期計画を発表することで、「次に目指す場所」が、全体でシェアされます。
ふたつ目は「会社に対する理解の促進」が挙げられます。
全社員が一同に介することで、社員は「会社の規模感」や「組織系統」を理解します。
最後は「社員と経営陣における関係性の向上」です。
部署やチームごとのもたらした利益を、貢献として評価し、感謝します。些細なことではありますが、これこそが社員と経営陣の関係性を良化させます。
2.経営方針発表会の内容
経営方針発表会の内容は、おおむね以下に示すようなものが基本となります。
- 経営理念の唱和
- 前期計画の総括
- 次期計画の発表
- 優秀者の表彰
- 社長・経営陣からの訓示
本質的にもっとも重要なのは、「前期計画の統括」と「次期計画の発表」です。
会社の現状と、次なるビジョンを共有するうえで、絶対に欠かせません。
社員からの理解度が高まるような提供方法を選びたいところです。
その他、「内定者の紹介」や「部署ごとの統括」などが実施される場合もあります。
また、経営方針発表会をより有意義なものとするため、凝ったプログラムが盛り込まれることも珍しくありません。
たとえば全てのプログラムが終了したのちに、立食形式で交流を図るなどします。
3.経営方針発表会を行う経営幹部の本音とは
経営幹部の本音は、「社員の持っているベクトルを、経営方針発表会で一致させたい」というところにあります。
もう少し噛み砕いて言えば、「会社がこのビジョンなのだから、自分の行動は……」と考え、実践するところを目的としています。
経営というマクロな視点から考えれば、これはたいへん重要なことです。また、「これができる機会は、社員が一同に介する経営方針発表会しかない」とも考えています。
もちろん経営方針発表会を開催するにあたっては、相当の経費が必要です。通常業務も、一時的には完全にショートします。
だとしても経営方針発表会を開催するのは、それだけ経営幹部が価値を見出しているというわけです。
4.参加社員の感想は
良質な経営方針発表会には、参加した社員から肯定的な感想を得ています。
- 「ビジョンが明確に伝えられたので、現場で何を目指すべきか見えてきた」
- 「モチベーションが高まり、ビジョンの達成に貢献したいと考えるようになった」
- 「経営陣が社員のことを想っていると感じられ、会社への帰属意識も高まった」
- 「前期計画の総括により、何を継続するべきか、改善するべきことは何か理解できた」
- 「貢献すれば、それ相応のリターンがあると確認できた」
というように、成功例と呼べる経営方針発表会には、上記のような感想が寄せられます。
内容が充実していれば、ビジョンは共有され、士気も著しく高まるというわけです。
5.社員のモチベーションアップに成功している経営方針発表会の事例
株式会社「プリマベーラ」の2013年度経営方針発表会は、大成功と呼べる事例でした。
参加した社員からは、肯定的な感想が多数寄せられていました。
「社長のビジネスにかける思いが、強く感じられた」
「この会社で、長く働き続けたいと、改めて思い直した」
「目標達成に対するモチベーションが上がった。今季もよい結果を出したい」
このような感想が寄せられ、たいへん有意義なイベントであったと推察されます。
もともと、「プリマベーラ」における平時からの従業員満足度が高いというところも関係しているでしょう。
とはいえ、社員にこれほどまでのモチベーションとアグレッシブ感を与えられるという結果は、経営方針発表会として理想的と言えます。
6.まとめ
経営方針発表会を開催する目的は、主に
- 組織全体でのビジョン共有
- 会社に対する理解の促進
- 社員と経営陣における関係性の向上
という3点です。
経営方針発表会を開催するには、相当なコストがかかります。しかしコストをかけてでも、上記目的は果たしておきたいというのが、経営陣が持っている本音です。
また、社員が一同に介するのは、年間を通して経営方針発表会くらいのものです。
だからこそ、経営方針発表会において、社員へ何を伝えるのか、たいへん重要となります。
良質な経営方針発表会が提供できれば、社員の士気は著しく高まるでしょう。ビジョンも正しく共有され、一人ひとりが何をすべきか、明確となるはずです。