イベント企画を起業するには、何が必要なのか?
「イベント企画の会社を起業したい」と考えている人は、非常に多いです。たしかに他の業種と比較して起業ハードルが低く、チャンスも多いように見えます。
とはいえ、イベント企画の会社を起業するということは、決して簡単なことではありません。起業家として、それなりの手腕が要求されます。
「どういったイベント企画会社なのか?」
「いかにして利益を出すか?」
というようなところが見えていなければ、間違いなく起業は失敗に終わるでしょう。
本記事では、イベント企画会社を起業するうえで重要なポイントについて、詳しく解説しています。起業を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.何のイベントをメインとするのか、方向性を決める
イベント企画会社を起業するうえでもっとも重要なのが、「何のイベントを主に運営するのか」、明確化しておくことです。
一口にイベントと言っても、種類はさまざまです。異業種交流会や男女の出会いを提供するもの、博覧会など、さまざまな形があります。
何をメインとするかで、必要となるノウハウや人材、準備物も変わってきます。
イベント企画会社を起業するのであれば、まずは「何のイベントを企画する会社にするのか」を明確にしましょう。
2.収益モデルを組み上げる
イベント会社を起業するうえでは、きちんとした収益モデルが必要です。収益モデルが成立していなければ、会社として存続することはありません。
つまりイベント開催による収益が、イベント開催で要した費用を上回り続けるように、仕組みかしなければいけません。
もちろん、収益モデルには再現性が必要です。
ある程度「この形式のイベントを回し続ければ、収益が連続的に発生する」というところまで、考えなければいけません。
収益を上げるうえで重要なのは、「イベントの市場価値」にあります。「このイベントででしか得られないものがある」というものを、参加者に提示し続けられるのが理想です。
たとえそこまで達成できなくても、ある程度のシェアを占有する必要はあります。つまり企画内容で、いかに優れた価値を提供できるかがポイントです。
また、できるかぎり経費を最小化することも重要です。経費についてシビアな管理ができていなければ、収益化は難しくなります。
3.人員の確保について考える
イベント企画の会社を起業するうえでは、人員確保がポイントになります。
まず、現場レベルで考えてみましょう。ごく小規模なイベントであったとしても、最低10名弱の人員を投下する必要があります。
もちろん人員には、教育が必要です。教育がなされていなければ、参加者に対して満足な案内(イベントによってはサービス)を提供できません。
いかにして良質な人員を、現場へ投入できるかがポイントとなります。
一部例外はのぞいて、起業初期の段階では、やはりアルバイトなどを雇うことになるでしょう。
なぜなら、人件費が安く上がるからです。
しかし一方で、アルバイトに期待できる能力は限定的という側面もあります。いかにして彼らを教育するかが、大きな課題となるでしょう。
続いて経営の根幹をなす、イベント計画・発案といったところについて考えてみます。
上述したとおり、イベントの内容は、利益を出すうえでたいへん重要です。したがって起業する段階で、良質なイベントを計画・発案できる人材は確保しておきたいところです。
4.集客経路を確固たるものにする
続いて、盤石な集客経路を築き上げておく必要があります。
たいていはインバウンドではないイベント企画では、いかにして広告を打ち出し、集客するかが重要です。イベントが良質であったとしても、集客ができていなければ、当然収益化は見込めません。
集客経路を確保するための広告戦略は、綿密なものであることが求められます。
集客経路としては、さまざまなものが挙げられます。
- チラシ
- メール(リストマーケティング)
- SNSでの告知
- イベント紹介サイトへの登録
- ホームページでの告知
これらを効果的に活用して、集客へとつなげていきます。
もちろん費用対効果についても、シビアな管理が必要です。
いかにローコストで大きな広告効果を確保できるか、企業家としての手腕が試されるでしょう。
なお、参加者の情報を回収しておくことも大切です。
ターゲットとすべき層が明確になり、より的確な広告を打てるようになります。
5.まとめ
イベント会社を起業するうえでは、とにかく「イベントは成功する」という見込みが必要です。
見込みを作り出す上で重要なのが、上述してきた、
- メインとするイベントの方向性を確定する
- 収益モデルを組み上げる
- イベントにまつわる人員を確保する
- 集客経路を確固たるものにする
といったポイントになります。
特に起業初期では、いかにしてコストをおさえて黒字化へとつなげられるかが重要となります。一度成功したものであれば、規模の拡大などにより、さらなる収益化へつなげることも可能です。
少し先立ったことかもしれませんが、イベントの方向性によっては、独自的なTIPSが見えてくることもあるでしょう。こういったTIPSは、次のイベント企画・立案へとつなげていくことが重要です。