採用マーケティングとは?始め方や手法、メリット・デメリットなどを解説!

公開日:2022.03.03  更新日:2022.09.30

採用活動の激化に伴い、「採用マーケティング」を導入する企業が増えてきました。

採用マーケティングは、採用活動を注力する上で欠かせませんが、聞いたことがあっても、詳細な内容まで理解していない担当者も多いのではないのでしょうか。

そこで本記事では、採用マーケティングの始め方や採用マーケティングを活用した採用手法・導入する上でのメリット・デメリットを解説します。

 

ニューズベースのサービス一覧をご紹介します

採用マーケティングとは?

採用マーケティングとは、マーケティングの概念などを採用活動に取り入れた考え方のことを指します。

そもそもマーケティングとは、自社の商品やサービスを販売する時にユーザーのニーズを分析した上で購入に繋げる方法です。

採用活動においては、求職者が企業に求める内容を把握して、有効的なアプローチをすることによって自社に対して興味・関心を持たせ、最終的に入社まで導くというのが採用マーケティングです。

近年ではこの採用マーケティングを取り入れる企業が増えてきています。

 

弊社の事例紹介ページはこちら

採用マーケティングが注目される背景

採用マーケティングが注目される背景は主に2つあります。

1つ目は価値観の多様化です。

以前は、1つの企業に在籍し続けることが一般的で、やりがいや安定しているという理由で入社を決める求職者がたくさんいました。しかし、現在の日本では終身雇用制度が崩壊しつつあります。

その結果、ワークライフバランス副業の可否なども求職者が企業に求める価値となり、何を重視するかが異なる求職者たちそれぞれに合った採用手法が必要になっています。

そこで企業はSNSなどを用いた情報発信をすることで、どんな人材にも柔軟に対応できる採用マーケティングを取り入れるようになりました。

2つ目は採用活動の激化です。

少子高齢化によって、企業は人材の確保に必死です。今までは企業が求職者を選ぶのが一般的でしたが、今では求職者が企業を選ぶ時代となっています。

そのため、企業は「待ち」の採用から「攻め」の採用に切り替えなければいけなくなったのです。

また、最近では、企業は人材を「資本」として捉えて、その価値を最大限に引き出す「人的資本経営」という考え方を用いるようになりました。人的資本経営を用いることで、企業価値の向上や定着率の向上を図る狙いがあります。

それほど現代では「ヒト」に注目が集まっているのです。

 

弊社の事例紹介ページはこちら

採用マーケティングの始め方

採用マーケティングの始めるステップは以下の5ステップです。

1. 自社の分析

2. ターゲットの選定

3. ターゲットニーズの調査

4. 有効的なアプローチ方法

5. 採用マーケティングの実施

1つずつ解説します。

1. 自社の分析

まずは自社がどのような会社であるか分析しましょう。具体的には、自社の強みや弱みを再認識する必要があります。

強みや弱みはどの会社にもあるので、それぞれ踏まえた上で求職者に対してどのようにアピールするのかが重要です。

2. ターゲットの選定

自社の分析が終わったらターゲットを選定しましょう。どんな人物に入社してもらいたいのか、決める必要があります。

ターゲットの選定が曖昧な場合、対象者が絞りきれず採用マーケティングの効果が薄まってしまうので、詳細に決めなければいけません。そこでオススメなのがペルソナです。

ペルソナとは、マーケティングにおける架空の人物像のことを指します。ペルソナを取り入れることで、より具体的なターゲットを絞ることができます。

最低でも以下の内容を設定して、詳細なターゲットを決めましょう。

 

・氏名

・年齢

・家族構成

・居住地

・職業

・収入

・趣味

 

3. ターゲットニーズの調査

ターゲットがどんな働き方や職場環境を求めているのか、ニーズを調査しましょう。

調査方法としては、これまでの採用活動におけるデータやアンケート結果を基にするのがオススメです。データを入手するのが難しい場合には、リサーチ会社に相談してみましょう。

4. 有効的なアプローチ方法

ターゲットに有効的なアプローチ方法を考えましょう。有効的なアプローチ方法を考えるのであれば、ファネルを利用します。

ファネルとは、ターゲットから認知されて入社に至るまでのプロセスを示したものです。逆三角形になっている様子から漏斗(ファネル)と呼ばれるようになりました。

ファネルを利用することで、それぞれのプロセスごとにどんなアプローチが必要なのか比較検討できるようになります。

5. 採用マーケティングの実施

全ての工程が完了したら、実際に採用マーケティングを実施します。

採用マーケティングをより効果的に実施するためには、PDCAを何度も回す必要があります。PDCAを繰り返し行い、効果的な採用マーケティング方法を確立しましょう。

 

弊社の事例紹介ページはこちら

採用マーケティングのメリット・デメリット

採用マーケティングを行うメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

採用マーケティングのメリット①:自社が求める人材を確保できる

採用マーケティングは、自社が求める人材に対してピンポイントで狙って情報発信できるのが最大の特徴です。

その結果、これまでの採用活動に比べて、より自社が求める人材を確保できるようになります。

採用マーケティングのメリット②:コストを削減できる

人材の確保に必死のあまり、宣伝費や広告費に膨大なコストをかけている企業も少なくありません。

採用マーケティングでは、あらかじめ設定したターゲットに狙いを定めることで、採用率を向上させることができます。また、ターゲットニーズも分析しているので、離職率の低下にも繋がり、トータルコストの削減にもなるのです。

採用マーケティングのメリット③:採用業務の効率化

採用マーケティングを始めるためのステップとして、自社分析やペルソナ設定などが必要なので、実施するまでが非常に大変です。

しかし、一度採用マーケティングを実施してしまえば、その後のデータやノウハウが蓄積されていくので、徐々に効率的な採用業務を行うことができるようになり、結果として効率化につながるのです。

採用マーケティングのデメリット①:効果が現れるまで時間がかかる

採用マーケティングは短期間で効果が現れるものではありません。地道に情報発信しながらPDCAを回すことで効果が現れるので、長期的に考える必要があります。

すぐに効果が現れないからといって途中で諦めないようにしましょう。

採用マーケティングのデメリット②:担当者への負担が大きい

採用マーケティングは、実施するまでの準備や実施してからの運用などにかなりのリソースを割きます。そのため、担当者にとっては非常に大きな負担となるはずです。

リソースが足りないのであれば、採用業務の一部をアウトソーシングできる採用代行(RPO)サービスを活用しましょう。採用代行(RPO)サービスを活用することで担当者のリソースに余裕が生まれるので、採用マーケティングに注力することができます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

RPOとは?サービス導入によって解決できる企業課題について解説 

 

弊社の事例紹介ページはこちら

採用マーケティングを活用した採用手法

採用マーケティングを活用した採用手法は以下の5つです。

・リファラル採用

・SNS採用

・アルムナイ採用

・オウンドメディア

・ダイレクトリクルーティング

順番に解説します。

リファラル採用

リファラル採用とは社内の従業員から新たな人材を紹介してもらう採用手法です。

会社のことを誰よりも理解しているのは実際の現場で働いている従業員のはずです。その従業員が自社に合った人材と見込んで紹介するので、採用のミスマッチが防止できます。

また、求人サイトや転職エージェントの仲介がないため、採用コストを下げることも可能です。ただし、紹介したのにも関わらず不採用だった場合、従業員と会社の間で気まずい関係になることもあるので、配慮には気をつけましょう。

SNS採用

最近では、SNSを利用した採用手法を導入する企業も増えてきています。

SNSは拡散力が非常に強力なため、顕在層だけではなく潜在層にもアプローチが可能です。また、求人サイトでは文字数の指定があり、自社の魅力を十分にアピールできないという企業も少なくありません。

SNSにも文字数の制限はありますが、自由に投稿できるため、存分に自社をアピールできます。ただし、SNSは炎上リスクもあるため、運用する際には十分注意しましょう。

アルムナイ採用

アルムナイ採用とは、一度自社を退職した人を再び雇用することです。

ちなみにアルムナイとは、「卒業生」「同窓生」を意味します。海外ではアルムナイ採用を以前から積極的に導入していますが、日本でも導入する企業が増えてきました。

アルムナイ採用は既に自社で働いている人を採用するため、育成コストがかかりません。また、スキルやノウハウを既に有しているので、即戦力として活躍してもらえます。

ただし、アルムナイ採用で雇用した従業員の福利厚生や給与面などをどのようにするのか、しっかりと決めておきましょう。

オウンドメディア

オウンドメディアを利用した採用手法もあります。

オウンドメディアでの採用は、自社が発信した情報に共感してくれる人材が雇用できるので、ミスマッチが生じにくいのが特徴的です。また、資産性があるので、情報発信を継続するほど効果に期待できます。

ただし、短期的な効果は見込めないので、長期的に運用していくためのコストがかかることをあらかじめ覚えておきましょう。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、企業が求職者に対して直接アプローチする採用手法です。企業自らが求職者を選ぶので、自社に合った人材を見つけることができます。

また、SNSやイベント経由で知り合った求職者に対してアプローチするため、採用コストの削減にもつながります。しかし、メールの作成や求職者の返信対応などが通常の業務に加えて増えるので、採用担当者の負担が大きくなるのがデメリットです。

 

弊社の事例紹介ページはこちら

まとめ

本記事では、採用マーケティングの始め方や採用マーケティングを活用した採用手法・導入する上でのメリット・デメリットを解説しました。

採用活動をこれまで以上に強化したいのであれば、採用マーケティングは欠かせません。しかし、採用マーケティングに注力したくてもほかの業務もあるため、リソースが割けないと感じる採用担当者も多いのではないのでしょうか。

そんな時には採用アウトソーシングを利用しましょう。

弊社、株式会社ニューズベースでは、採用アウトソーシングサービスを提供しており、求人票の作成や面接スケジュールの調整などの業務を全て委託できます。

年間400件以上の案件実績もあり、内製化支援もサポートしているので、最終的には自社で採用業務を完結したい企業にもおすすめです。お気軽にご相談ください。

本記事を参考に、採用マーケティングを導入してみましょう。

 

お役立ち資料一覧はこちら

関連記事

2021.11.11

会社説明会の採用管理や応募受付作業...

最近では採用アウトソーシングを依頼して採用力を強化している企業も増えてきています。しかし、採用アウトソーシングはどこまで業務を依頼...

2022.02.10

採用代行とは?具体的なサービス内容...

採用担当者の負担が増大するなか、注目されているのが採用代行サービスです。採用代行は採用に関する業務を代行し、効率的な採用活動を推進...

2021.08.12

求職者からの問い合わせ対応を採用ア...

求職者からのお問い合わせ対応はノンコア業務ではありますが、イレギュラーな問い合わせもあるので、時間がかかり大変だと感じる採用担当者...

2021.12.07

歩留まりや応募率を改善したいなら採...

採用活動は年々激しさを増しています。そのため、歩留まり率や応募率の低下に悩んでいる採用担当者も少なくありません。そんな時にオススメ...