社内研修の設計方法や階層別の研修テーマ・社内講師を選定するポイントを深堀!
人材の育成において研修は非常に重要です。
社内で研修を完結したいと検討する企業もありますが、具体的にどのようなことを行えば良いのかわからない担当者も多いのではないのでしょうか。
そこで今回は、社内研修の設計方法や社内講師を選定するポイントなどを解説していきます。
目次
社内研修とは
社内研修とは、その名の通り研修を全て社内で完結させることを指します。社内で研修を行うことによって、自社にあった研修を開催することができたり、コストを抑えたりすることが可能です。
ただし、社内で研修資料の作成や会場の準備などを行わなければいけないので、開催するまでが非常に大変です。
社内研修の目的
社内研修を行う目的は2つあります。
・企業理念を浸透させる
・スキルや知識の習得
1つずつ紹介します。
企業理念を浸透させる
新入社員の場合、入社したばかりということで企業理念や自社の事業内容をあまり理解していないという人も少なくありません。
企業理念や自社の事業内容を理解しないまま業務を開始してしまっては、何のために働いているのか分からなくなってしまい、モチベーションの維持が難しくなるでしょう。
その結果、早期離職の原因にもなりかねません。
社内研修を行うことで企業理念が浸透し、一人一人が帰属意識を持つようになります。
スキルや知識の習得
研修はスキルや知識の習得を行う機会として利用するケースがほとんどです。新入社員であればビジネスマナー、中堅社員や管理職であればマネジメントスキルなどがあります。
仕事の中では習得できないスキルや知識を研修を通して習得することで、さらなる成長に期待することができるのです。
社内研修の設計方法
社内研修の設計方法は、全部で7ステップです。
1.研修の目的を設定
2.現状を分析
3.研修内容の検討
4.研修の流れと受講者のマインド設計
5.スケジュール調整
6.研修の実施
7.研修の振り返り
順番に解説します。
1.研修の目的を設定
一番最初は研修の目的を設定します。研修の目的がハッキリしなければ軸がブレてしまい、研修が終わっても何の成果も得られなくなってしまうからです。
なぜ研修を行うのか、まずは目的を決めましょう。
2.現状を分析
次に現状を分析します。社内でどのような問題を抱えていて、何が足りないのかを把握することで研修内容を決めることができます。
実際に現場で働いている従業員の声を聞いてみましょう。
3.研修内容の検討
現状を分析したうえでどのような研修にしていくのか、内容を決めていきます。
4.研修の流れと受講者のマインド設計
ある程度の研修内容が決まったら、どのような流れで研修を進めていくのかを決めていきます。その時に受講者がどのようなマインドで受講するのかも一緒に考えましょう。
最後まで受講者が飽きさせないような工夫が重要です。
5.スケジュール調整
研修の日程調整や運営スタッフ・開催場所の確保など、様々なスケジュールの調整を行います。
準備期間から開催するまでの期間が短い場合、当日の運営スタッフと都合が合わなかったり開催場所が確保できなかったりすることもあるので、なるべく余裕を持って開催するようにしましょう。
6. 研修の実施
研修プログラムに応じた研修を行います。研修当日はスムーズに進められるよう、事前準備を怠らないようにしましょう。
オンラインで研修する場合には途中で回線が途切れたりしないよう、通信環境などもチェックしておきましょう。
7.研修の振り返り
研修が終了したら担当者同士で振り返りを行います。改善点などを出し合って次回の研修につなげることが大事です。
また、受講者からもアンケートを書いてもらうことで、さらに充実した研修にすることができます。研修が始まる前に配布しておきましょう。
階層別ごとの研修テーマ
階層は以下の4つです。
・新入社員
・若手社員
・中堅社員
・管理職社員
それぞれの研修テーマを紹介していきます。
新入社員
新入社員の場合、学生から社会人になったばかりなので、まずは社会人としてのルールやマナーを覚えてもらう必要があります。身だしなみはもちろん、名刺の交換や電話対応など様々です。
この段階で社会人としての基礎を研修で行わないと、クライアントとの打ち合わせや訪問の際に「常識の無い社会人」として見られてしまう可能性があります。
最終的に会社全体のイメージダウンに繋がることもあるので、新入社員研修においてビジネスマナー研修は必要不可欠と言えるでしょう。
若手社員
若手社員の研修では、業務を効率化するための方法を学ぶ研修がメインです。具体的にはWordやExcel・PowerPointなど、業務の効率化を図るうえでは欠かせないツールの使い方などを改めて学びます。
ある程度の使い方であれば理解している人も多いかもしれませんが、応用的な使い方まで把握していないと、同じ業務を行っていても業務効率に差が出てきます。
そのため、若手社員のうちに業務の効率化を意識させる企業も多いようです。
中堅社員
中堅社員の研修では、課題解決能力を強化する研修が行われることが多いです。
中堅社員にもなると、責任を持つ立場にもなってきます。
リーダーとして現場を指揮するようになることもあるので、課題解決能力を習得することで様々な問題にも臨機応変に解決することができるようになります。
管理職社員
管理職社員の研修では全般的なマネジメントスキルの習得がメインです。
管理職にもなると自分のことだけではなく人材の育成や部署の目標など、あらゆることをマネジメントしなければいけません。
最近ではSNSの普及により、小さなことでもすぐに情報が拡散されてしまい、あっという間に信用を失くしてしまうこともあるので、リスクを回避するための対策なども研修では学びます。
社内講師を選定するうえでのポイント
社内講師を選定するうえでのポイントは以下の2つです。
・他の従業員から慕われている
・受講者に合わせて選ぶ
順番に見ていきましょう。
他の従業員から慕われている
仕事を共にしている上司や同僚が社内講師として受講者に教えるので、普段の仕事ぶりも当然見られています。
普段の仕事に対してのモチベーションが低かったり仕事が雑だったりした人が社内講師だった場合、多くの受講者は聞く耳を持ちません。その結果、研修を行ってもスキルや知識が身につくことはないでしょう。
社内講師を選ぶ際には、他の従業員から慕われていたり尊敬されていたりする人を選ぶことが重要です。
受講者に合わせて選ぶ
受講者が新入社員の場合、管理職社員クラスが社内講師として教えても年齢や働いてきた時代に大きな差があるので、あまり参考になるとは言えません。
入社2年目くらいの若手社員の方が受講者の共感を呼びやすく、社内講師としてふさわしいでしょう。受講者に合わせて社内講師を選ぶことが重要です。
まとめ
今回は社内研修の設計方法や社内講師を選定するポイントなどを解説しました。
社内研修はスキルや知識を習得させたり企業理念を浸透させたりするうえで欠かせません。
自社に合った研修スタイルにすることができるので、社内研修を行いたいと感じる企業も多いはずです。
しかし、社内研修は開催するまでの準備などが非常に大変なので、リソース不足に頭を悩ませている企業も多いのではないのでしょうか。
そんな時には「アウトソーシング」がおすすめです。
アウトソーシングすることで会場の手配や当日に必要な機材の準備など様々な業務を委託することができます。そのため、担当者は研修資料の作成など、他の業務に注力することが可能です。
アウトソーシングのことなら弊社、株式会社ニューズベースにお任せください。
株式会社ニューズベースでは研修運営アウトソーシングサービスを提供しており、会場の設営や受講者案内など様々な業務を委託することができます。
年間400件以上の運用実績もあるので、まずはお気軽にご相談ください。
今回の記事を参考に効果的な社内研修を行いましょう。
参考資料:
ITトレンド|社内研修・社外研修、それぞれのメリット・デメリット!サービスも紹介!
ourly Mag.|社内研修とは?社内教育との違い・実施メリットと設計手順・効果を高めるポイントや他社事例
Schoo|階層別研修とは?その種類やメリットを解説
insource|社内研修の5つのポイント~効果的な設計方法やコスト削減法など
経営プロ|社内で研修講師を選定する際に必要なポイントとは