フォーラムとは?シンポジウム・カンファレンスとの意味や違い・開催の手順などを解説!

公開日:2022.03.24  更新日:2022.09.30
フォーラムとはどんな意味?シンポジウムやカンファレンスとの違い・手順などを解説!

みなさまは、フォーラムという言葉をご存知でしょうか。フォーラムは、公開討論会と呼ばれることがあり、正式には「フォーラムディスカッション」といいます。議論などで何かを決定する際、このフォーラムを利用することでより良い討論が行えます。また、フォーラムと似た意味の言葉にシンポジウムやカンファレンスがあります。

そこで本記事では、フォーラムやシンポジウム、カンファレンスとはどんな意味なのか、フォーラムとシンポジウムやカンファレンスとの違い、手順などを解説していきます。意味や違いを理解するとより良い討論が行えるようになるため、ぜひ参考にしてください。

 

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1.フォーラム・シンポジウム・カンファレンスとは?

「フォーラム」、「シンポジウム」、「カンファレンス」は、似たような意味を持っていますが、具体的には異なっています。ここでは、それぞれの意味を解説します。

1-1.フォーラムとは

フォーラムの語源は、古代ローマ市にあった集会用の広場です。フォーラムの意味は、集会所やネットワーク内に設定された共通の興味を持つものが集まる場所などです。

フォーラムの正式名称は「フォーラムディスカッション」です。フォーラムディスカッションは「公開討論会」と訳されることもあり、共通の興味を持つことに対して議論をしたり、一つの問題に対して討論をして結論を出すことです。

このような特徴があるフォーラムは、集団討議の際に利用される方式の一つで、討論の結論を明確にしたい場合に利用することがおすすめです。また、フォーラムに参加する人の数が増えれば増えるほど結論を出すことが難しくなるため、多数決で結論を出すことが多いです。

公開討論会と訳されることもあるフォーラムには、似たような意味を持つ言葉がいくつかあります。似たような意味を持つ言葉は以下です。

・シンポジウム
・カンファレンス
・パネルディスカッション
・セミナー
・ワークショップ
・ディベート

このように、フォーラムには、似たような意味を持つ言葉が多くあります。似たような意味ですが、具体的には異なっています。

1-2.シンポジウムとは

シンポジウムの語源は、古代ギリシャ時代に集まってお酒を交わすことを意味する「シュンポシオン」です。シンポジウムの意味は、複数人で行う討論会のことであり、「公開討論会」や「研究討論会」などを指しています。

シンポジウムの特徴は、一つのテーマに対して複数人で討論を行うことです。シンポジウムでは、一つの同じテーマに対し、違う意見を持つものが参加者の前で討論を行います。その後、参加者が質問をする形を取ります。このような特徴があるシンポジウムは、基調講演の際に利用される方式の一つで、一つのテーマに対してさまざまな意見を知りたい場合に利用することがおすすめです。

一つのテーマに対してさまざまな意見を知りたい方にとって、シンポジウムはとても有意義な時間になります。また、シンポジウムは、一つのテーマに対して複数人が討論を行うため、司会進行が必要不可欠です。進行によってシンポジウムの効果や内容が大きく異なるため、とても重要な役割となっています。

1-3.カンファレンスとは

カンファレンスは、英語で会議や協議会といった意味を持っている言葉です。「Conference」と書くため、「CF」と略されることがあり、カンファレンスを良く行う現場では「カンファ」などと呼ばれています。

カンファレンスの特徴は、利用するシーンによって意味合いが変わることです。例えば、医療現場におけるカンファレンスでは、会議や打ち合わせなどの意味で使われています。一方で、スポーツ現場では、さまざまなスポーツチームで作られたリーグをカンファレンスと呼んでいます。

このように、カンファレンスは利用するシーンによって異なり、会議や協議会以外に連盟や同盟といった意味を持っています。利用するシーンによってカンファレンスの意味を使い分けられるようにしておくことが重要です。

 

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2.フォーラムとシンポジウムの違い

フォーラムとシンポジウムは、どちらも討論会と訳されるため違いがわかりにくいです。しかし、フォーラムとシンポジウムには違いがあります。フォーラムは、共通の興味を持つことに対して議論をしたり、一つの問題に対して討論をして結論を出すことです。

一方で、シンポジウムは、一つのテーマに対して複数人のものが違う意見で発表した後、発表を聞いた者が質問をするという形で行われます。

フォーラムとシンポジウムの特徴を比べると、フォーラムは一つの結論を出す討論会であり、シンポジウムは多くの意見が知れる討論会であることがわかります。このように、フォーラムとシンポジウムは、意見に対するアプローチの方法が異なることを理解しましょう。

 

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3.フォーラムとカンファレンスの違い

フォーラムとカンファレンスは、どちらも話し合いを行う点では同じですが、意味に大きな違いがあります。

フォーラムは、テーマに対して討論を行い、結論を出します。一方で、カンファレンスは、英語で会議や協議会を意味しており、組織内で話し合いを行う場合に利用される言葉です。

フォーラムとカンファレンスを比べると、フォーラムには第三者が存在し、カンファレンスには存在しません。そのため、フォーラムは規模が大きく、参加する人数も多いです。また、カンファレンスはフォーラムのように結論を出す必要がなく、結果的に見ると組織内の意見交換の場という形が多くなっています。

カンファレンスの開催を検討している人は以下の記事を参考にしてみてください。

▶「カンファレンスイベントの意味とは?どういうことをやるのか

 

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4.シンポジウムとカンファレンスの違い

シンポジウムとカンファレンスは、前述したフォーラムとカンファレンスの違いととても似ています。シンポジウムは、テーマに対して複数人で討論を行い、参加者が質問をするため、複数の答えがあります。一方で、カンファレンスは、組織内で話し合いを行い結論を出します。

シンポジウムとカンファレンスを比べると、シンポジウムには第三者が参加し、質問を行いますが、カンファレンスでは組織内のみで話し合いを行うため第三者の介入はありません。

このようなことから、シンポジウムとカンファレンスの違いは、第三者がいるかや介入してくるかなどの違いがあることがわかります。

 

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5.フォーラムとパネルディスカッションの違い

パネルディスカッションは、一つの会場にさまざまな意見を持っている者が集まり行われます。パネルディスカッションの場合は、司会者がテーマに沿って討論を進め、フォーラムのように結論を必ず出すということはありません。そのため、パネルディスカッションの目的はテーマに対する討論になります。

このような特徴があるパネルディスカッションは、それぞれの考え方が身につきやすくなるため、学校の授業でも積極的に取り入れられています。

フォーラムとパネルディスカッションを比べると、フォーラムでは結論を出しますが、パネルディスカッションでは結論を出す必要がありません。テーマについて参加者それぞれの考えを知りたい場合にパネルディスカッションを利用し、結論を出したい場合はフォーラムを利用することがおすすめです。

 

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6.フォーラムとセミナーの違い

セミナーは、一つのテーマについてその道に長けた者が、学びたい者に対して講義を行います。セミナーは、学びたい意思がある参加者がいることで行うことができます。そのため、結論を出すために行うフォーラムとは目的が異なっています。

セミナーの目的は、参加者が学ぶことです。また、セミナーの開催を考えている方は、参加者の気持ちを一番に考えて講義を作成しましょう。

フォーラムとセミナーを比べると、それぞれの目的が異なることがわかります。参加者で話し合いを行い結論を出したい場合はフォーラムを行うことがおすすめです。

 

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7.フォーラムとワークショップの違い

ワークショップは、一つの会場に集まった参加者が意見を交換しあう場です。そのため、ワークショップの参加者が意見交換をしやすいように椅子を円のように丸く置くことで、お互いが認識しやすい形で行われます。フォーラムとの違いは、結論を出すことが目的か、参加者同士が意見を交換することが目的かです。

またワークショップは、ビジネスや教育といった多くのテーマに合わせて開催することができ、多くの参加者の意見を知ることでさまざまな価値観があることを学べます。多くの参加者の意見を知れるワークショップですが、人数が多すぎるとその分時間がかかってしまうため、人数をある程度制限することで効果的に実施できます。

 

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8.フォーラムとディベートの違い

ディベートは、一つのテーマに対して賛成派と反対派に分かれ討論をします。そのため、ディベートのテーマは二択になるもので行われます。また、ディベートの目的は討論により賛成か反対かを決めることです。このようなことから、討論の目的がフォーラムとは違うことが分かります。

ディベートは、物事を論理的に理解し第三者を説得する必要があるため、説得力や考える力が身に付くため学校の授業などさまざまな分野で導入されています。ディベートの際の注意点としては、論点をずらさないようにすることです。論点がずれてしまうと、ディベートの意味がなくなり、効果が発揮されません。

 

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9.フォーラム・シンポジウム・カンファレンス開催の手順

フォーラムは、何かを決めるための討論会です。そのため、フォーラムを開催する際には、計画的に行わなくてはなりません。ここからは、フォーラム開催の手順を解説します。

9-1.フォーラム開催の手順

まず、フォーラムで討論するテーマを決めます。このテーマを中心にフォーラムが行われるため、テーマは時間をかけて決めましょう。また、複数の決定事項がある場合は、テーマを複数に増やしてフォーラムを行うことも可能です。

次に、フォーラムの規模を決めます。どのくらいの人数で行うかによって、借りる会場の大きさやオンラインで行う場合は、ITツールの種類が異なってきます。また、規模が大きくなればなるほど、フォーラム開催の難易度が上がっていきます。

続いて、フォーラム開催の準備を行います。決めたテーマについてどのように討論を行うかなど、フォーラムをどのくらいの時間行うかなどを決めます。また、フォーラム開催の準備の段階でリハーサルを一度行っておくことをおすすめします。

フォーラム開催の準備がまとまったら、告知をします。規模が大きいフォーラムを開催する場合は、多くの参加者が集まるようにSNSなどを利用することがおすすめです。

また、告知の際にフォーラムで討論するテーマを発表しておくことで、参加者が事前に準備をしてフォーラムに参加できます。告知時期は、規模にもよって異なりますが、最低でも1ヶ月前には行うようにしましょう。

 

ここまでの準備が完了したらいよいよフォーラムを開催します。

9-2.シンポジウム開催の手順

まず、シンポジウムで討論するテーマを決めます。このテーマを中心にシンポジウムが行われるため、テーマは時間をかけて決めましょう。

次に、シンポジウムの規模を決めます。どのくらいの人数で行うかによって、会場の大きさやオンラインの場合は、ITツールが異なります。

続いて、シンポジウム開催の準備を行います。決めたテーマについてどのように討論を行うかや、シンポジウムをどのくらいの時間で行うかなどを決めます。

開催の準備がまとまったら、告知を行い、規模が大きい場合は、参加者が多く集まるようSNSなどさまざま手法で告知することがおすすめです。告知時期の目安は、規模にもよって異なりますが、最低でも1ヶ月前には行うようにしましょう。

 

ここまでの準備が完了したらいよいよシンポジウムを開催します。

9-3.カンファレンス開催の手順

まず、カンファレンスで話し合う目標を決めます。この目標を中心にカンファレンスが行われるため、目標の決定は時間をかけて決めましょう。

次に、カンファレンスの規模を決めます。どのくらいの人数で行うかによって、会議する部屋の大きさやオンラインのITツールが異なります。

続いて、カンファレンス開催の準備を行います。決めた目標についてどのように会議を行うかなど、どのくらいの時間行うかなどを決めます。

開催の準備がまとまったら、参加者に告知を行います。カンファレンスの内容によって告知する時期が異なりますが、1ヶ月前には行いましょう。

 

ここまでの準備が完了したらいよいよカンファレンスを開催します。

また、カンファレンスはさまざまな現場で行われており、医療現場などの緊急事態が起こりえる現場では、告知なしの緊急カンファレンスが必要になることもあります。その際には、カンファレンスを迅速に行えるようにあらかじめマニュアル等の作成を行っておくことが重要です。

 

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10.フォーラム・シンポジウム・カンファレンスの進め方

フォーラム、シンポジウム、カンファレンスの進め方ですが、先ほど解説した手順の通り準備することがとても重要です。また、フォーラム、シンポジウム、カンファレンスによって開催する目的が異なります。

フォーラムの目的は、討論を行い参加者で一つの結論を出すことです。

シンポジウムの目的は、討論をさまざまな意見で複数人が行い、さまざまな意見を知ることです。

カンファレンスの目的は、組織内の意見交換です。

このようなことから、フォーラム、シンポジウム、カンファレンスは、討論をする内容の構築に集中するためにも、会場選定や事務局開設などの準備・当日運営は、経験豊富なプロに任せることがおすすめです。

株式会社ニューズベースではフォーラムやシンポジウム、カンファレンスを始めとした大規模イベントの運営サポートを行っています。イベント運営をご検討の際にはこちらからお気軽にご連絡・ご相談ください。

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まとめ

今回は、フォーラム、シンポジウム、カンファレンスについて解説しました。フォーラム、シンポジウム、カンファレンスは、それぞれ目的が異なっています。しかし、話し合うという点では同じであるため、違いがわかりにくい言葉です。

フォーラム:討論を行い参加者で一つの結論を出す
シンポジウム:討論をさまざまな意見で複数人が行い、さまざまな意見を知ること
カンファレンス:組織内の意見交換

しかし、フォーラム、シンポジウム、カンファレンスの準備には運営から会場準備など、多くの労力が必要です。そこで、良いフォーラム、シンポジウム、カンファレンスを行うために、問い合わせ対応や資料管理、会場管理などをプロに任せることで、討論テーマの検討注力でき、内容をより充実したものにしやすくなります。

フォーラム、シンポジウム、カンファレンスの開催を考えている方は、ぜひ経験豊富なプロに任せてみてください。

 

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