社員表彰で組織の《強み》を発見!効果的なインセンティブイベントとは

公開日:2017.02.07  更新日:2019.11.07

 

インセンティブイベントって皆さん、ご存知ですか?

「インセンティブ」を直訳すると、「(行動などへの)刺激・動機」という意味になります。つまり、インセンティブイベントとは、企業が社員や各営業所に向けて、売上アップ、モチベーションアップのために実施する「報奨行事」のことを指しています。

一口にインセンティブイベントといっても、その形態は多種多様です。イベント会場、会議室、ホテルを借り切った昔ながらの社内表彰式だけではなく、報奨・招待旅行として、テーマパークや演劇、国内海外旅行に招待するケースも存在します。

一見すると優秀な社員を褒めることが主目的に見えるインセンティブイベントですが、これにより企業は具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか?

 

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2017年10月時点で、有効求人倍率(季節調整値)は1.55倍。仕事を探す人100人に対して155人分の仕事がある状態で、昭和49年1月以来、43年9か月ぶりの高い水準となりました。(2017/12/8文章更新)

この傾向は、少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少する日本において、今後さらに加速していくことが予測できます。

団塊の世代の引退による労働力の減少も重なり、優秀な人材の価値は、ますます高まります。「求人倍率2.0倍」時代が到来し超採用難の時代がやってくると予測する専門家もいます。彼らにとって、これからの時代は長く続く「売り手市場」になり、終身雇用という概念はますます薄まっていくでしょう。(2017/12/8文章更新)

人材流出の背景を見ると、組織に対する帰属意識と承認欲求を満たす事が重要であると言われています。その意味においても報奨イベントは、社員と企業の結びつきを強くする有効な施策です。

優秀な人材の確保は、これからの企業経営を左右する大きな課題です。通常の人事評価に加えて、優秀な人材を正当に評価し、感謝を伝える機会を提供してくれるインセンティブイベントは、人材の流出防止に欠かせない手段として今後ますます注目を浴びるでしょう。

 

 

2.「お客様の感謝」の全社共有で社内の結びつき強化

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インセンティブイベントのコンテンツで、最も重要になるのが、クライアントからの声を社員全体に伝える事です。

これは、営業や制作といった現場の社員や、表彰された社員だけではなく、普段クライアントと直接的に仕事をしないバックヤードの社員にとっても、自分の所属する会社がどのような仕事をして評価され、顧客に喜んで貰えたかを知る重要な機会になります。

転職理由ランキング(2016年DODA調べ)によると、転職理由の1位は、2012年から8回連続で「他にやりたい仕事がある」となっています。転職希望者の13%が現職に対してやりがいを見つけられないと感じており、潜在的な転職希望者にも、この傾向は強いと推測できるでしょう。

クライアントの喜びをインセンティブイベントで社員に伝える事は、仕事の「やりがい」を社内全体に感じてもらうためにとても有効な手段です。役割は異なれど同等に重要な職務を担う同僚たちが平等にやりがいを感じることが出来れば、組織力の強化や生産性の向上につながっていくでしょう。

 

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3.集合知の形成

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優秀な社員のスキルを社内で共有して、個人知を組織知にするという事もインセンティブイベントの重要な側面です。

優秀な社員の提案が競合に勝ち、契約に至った理由などをクライアントから発表してもらう事で、報奨を受けた本人も気付かなかったような「強み」を社員全員で共有できるのです。

しかし、個人の卓越したスキルをノウハウ化することが出来れば、組織としては非常に有益な一方で、個人として優秀な社員にとっては不利益になる恐れがあります。

その打開策として、社員持ち株制の導入など、組織としての成功が個人の利益につながる構造を作る企業も存在しており、これは組織と個人双方の長期的なパフォーマンス向上につながる良い施策といえます。

 

 

4.社内じゃんけんで業績アップ?

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最近の傾向としては、ユニークな表彰制度を採用する企業が増えています。社内コミュニケーションを活発にするため、成績優秀者だけではなく、あえて新人や中堅の社員にスポットライトをあてたり、「笑顔が良い」、「おもてなしが良い」、「褒め方がうまい」といった、直接的には会社の利益には結びつかないけれども、社内のコミュニケーションを円滑にしたり、雰囲気向上に貢献した社員を評価する制度などが注目されています。

「そもそも会社として完璧な査定はできないのではないか?」という考えから、インセンティブが特定の社員に偏ってしまい、結果として社内全体のモチベーションが下がってしまう事が無いように、「巨大サイコロを転がして出た目の数」、「社長とじゃんけん」、「黒ひげ危機一髪」で報奨金を決め、誰にでも報奨金が受け取れるような公平性を狙ったインセンティブイベントも存在します。

業績が上がらずインセンティブイベントをしていない会社も、あえて定期的にユニークな報奨制度を採り入れれば、会社業績アップにつながるかもしれません。

 

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5.インセンティブイベントの可能性

これからのマネジメントにとって、円滑な組織運営と生産性の向上は大きなテーマであり、近年はますます重要になってきました。インセンティブイベントは、これらの課題に対して、有効な施策として再注目されています。

これからの時代、企業や経営者にとって、優秀な人材の確保と育成は、さらに重要になっていきます。会社としての「強み」も明確になるインセンティブイベントの価値はますます高まっていくでしょう。

社内のコミュニケーションと対外マーケティング両方に効果が期待できるインセンティブイベント。ぜひ皆様の企業でも取り入れてみませんか?

 

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参考

An Introduction to Corporate Incentive Travel and Events|the balance
笑顔が素敵なだけで給料アップ!? 13の「ユニークな社員表彰制度」とは?|マイナビウーマン
人手不足が慢性化し、働き方が激変する年になる|日経ビジネスONLINE
みんなが転職する理由は?転職理由ランキング<2016年4月~2016年9月>|DODA
リクルート挑戦する遺伝子|日本経済新聞社

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