セミナー会場や開催の費用/料金相場など諸経費を徹底解説!
自社の商品やサービスを認知してもらったり、購入につなげたりするためにセミナーを開催しようと検討している企業も少なくありません。しかし、セミナーを開催する上で具体的にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
そこで本記事では、セミナーを開催する上でかかる費用や料金相場などについて解説します。
目次
セミナーを開催するために
セミナーを開催するための準備として以下の3つが必要です。
・企画を立てる
・講師の選択
・スケジュールを立てる
順番に解説します。
企画を立てる
まず、セミナー開催にあたって必要な作業を細かく見ていきましょう。
BtoB/BtoC問わず、セミナー開催には手間やコストがかかります。どういう費用がかかるのかなども浮き彫りにするために、まず企画をたてましょう。
どのようなセミナーにするのかにより、自身が講師を担うのか、講師を依頼するのか、また何にどれほどの金額がかかるのかなど変わります。
主に企画内容として以下を設定します。
・開催期間/開催候補日
・予算
・開催希望場所
・参加人数
・セミナー内容
・有料/無料
・講師
上記項目から開催するセミナー内容を具体的にしていきましょう。
講師の選択
セミナーを開催する際には講師が必要です。
講師は自身が適任、もしくは内部に適任者がいれば問題ありませんが、外部から呼ぶとなると適任者を探す作業、講師との交渉、スケジュール調整などの作業が必要になります。
セミナー開催について、一番大変なのは講師の選択です。
外部に依頼する場合は、講師自身にとってそのセミナーが宣伝にならなければ引き受けてもらうことは難しく、また、費用も折り合うかどうかという問題もあります。
逆に、講師にとって宣伝やメリットがあるならば、交渉も進んで費用も安く済む場合もあります。
スケジュールを立てる
企画や講師が決まったら、日時を決め、会場を抑えましょう。それからセミナーの案内をランディングページやイベントサイトなどで作り告知をします。
ここで注意したいのがセミナー会場です。セミナー会場は実際に足を運んで下見をすることをお勧めします。セミナー開催当日、来場者がストレスなく聴講できるかどうかなど、会場の設備を確認しましょう。
こちらの記事ではセミナー会場下見のコツを紹介しています。ぜひご覧ください。
▶セミナー本番前にやらなくてはいけない”会場下見”落とし穴とは?
セミナーの料金相場とは?
セミナーを開催する上で重要なのが参加費用。
参加費用が高すぎると参加者が集まりません。一方、安く設定すると赤字になる可能性があるので、セミナーの料金相場を把握しておく必要があります。セミナーの料金相場は大体3,000〜5,000円です。
ただし、有名な講師を招いたり参加者特典として豪華な商品やサービスなどを提供したりする場合には、セミナーの参加費用を高く設定することもあります。
セミナーの開催内容によって臨機応変に料金を設定しましょう。
セミナー料金を決めるためのポイント
セミナー料金を決めるためのポイントは以下の3つです。
・セミナーの開催時間
・セミナーの参加者
・講師の実績
順番に解説します。
セミナーの開催時間
セミナーの開催時間はセミナー料金に大きく関わってきます。
多くのセミナーは1〜2時間で終了することがほとんどですが、半日や1日かけて開催するセミナーも珍しくありません。セミナーを開催する場合には、大きな会場を借りたり機材を準備したりする必要があります。
また、人件費もかかるので、セミナーの開催時間が長くなればなるほど、自然と料金が高くなるのが一般的です。
セミナーの参加者
どんな参加者を対象にセミナーを開催するかによっても参加料金が異なります。
例えば、主婦や学生などを対象にしたセミナーの場合、セミナーの参加料金が1万円以上と高ければ、集客するのは非常に困難です。一方、株や投資など40代以上の起業家や社長に向けたセミナーを開催するのであれば、参加料金が3〜5万円であっても躊躇なく支払ってくれるでしょう。
どんな層に向けたセミナーなのかを明確にして、参加者に応じたセミナー料金を設定しましょう。
講師の実績
講師の実績もセミナー料金を決める上では非常に重要です。
例えば、実績が何もない講師を招いても知名度がないため、集客につながることはありません。しかし、書籍の出版や賞を受賞しているなど、数々の実績を誇っている講師を招待するのであれば、宣伝するだけでかなりの集客に期待できます。
そのため、値段を少し高めに設定しても問題ありません。講師の実績に応じてセミナー料金を決めましょう。
セミナーを開催する上でかかる費用
セミナーを開催する上でかかる費用は以下の6つです。
・企画提案作成費
・問合せ事務局費
・運営人件費
・会場費
・広告費
・その他費用
順番に解説します。
企画提案作成費
まずは、企画を作成する費用が掛かります。そのセミナーに関する専門が内部に入ればよいですが、いなければ、セミナー会社にセミナーの中身から相談することになります。
この場合、会社情報や経営方針などのヒアリングから行うことになり、コンサルティングの要素が強くなってまいります。そして、コンサルティング費となると、10万円〜100万円以上ということもあります。
問合せ事務局費
これは、事務局でセミナーについての問い合わせや案内、管理などに対応する費用です。参加人数規模や、どのような業務を行うかによって費用が変わります。
たとえば、100名で、受講票などのメール配信、電話対応、登録者管理などの業務で、15~30万円くらいが相場となります。
運営人件費
セミナーの運営スタッフを外部に依頼した場合、当日の賃金や交通費などの人件費がかかります。前述したように外部から講師を迎え入れた場合は、交通費とは別に、講師に講演料を支払わなければなりません。
また、セミナーが長時間の場合は、お弁当や飲み物なども用意が必要です。さらに運営スタッフが多くなると、お弁当代だけでも多額の経費がかかることは留意しておきましょう。
仮に収容人数が30人程度とすると、当日の人件費としては、管理責任者1名/ステージ進行責任者1名/アシスタント1名/受付スタッフ2名/誘導スタッフ2~3名に、司会者が必要です。
この規模の場合は合計すると交通費などの諸経費を含めて10~15万円くらい程度かかります。
講師への講演料としては、その講師の知名度によって変わりますが、だいたい5万~6万円が平均とされ、加えて旅費交通費が必要です。著名人・有名人の場合は1回100万円程度かかる場合もあります。
会場費
会場費には、プロジェクターや音響装置、テーブルやイスなどのレンタル費用がかかります。
会場費を考えるうえで基準となるのが、参加者の人数と会場の定員数です。会場の定員数を確認し、セミナーの参加人数が確定したうえで、会場を選ぶようにしましょう。
セミナー会場は、「貸し会議室」や「レンタルスペース」を使用する場合が多く、費用相場は地域・広さ・使用時間によって異なりますが、東京都で日中10時~18時の間、8時間使用する場合だと以下のようになります。
・30名規模 10万円前後
・50名規模 20万円前後
・100名規模 30万円前後
また、貸し会議室の場合、会場レイアウトを「スクール」「コの字」「シアター」などに変えられ、レイアウトによって定員人数も変わるので必ずチェックしましょう。
広告費
セミナーに、参加者を集めるために広告費がかかります。
宣伝方法は、チラシやDM(ダイレクトメール)、プレスリリースなどがあります。例えば、DMを送付する場合、印刷代や郵送料も広告費に含みます。
一方、プレスリリースにはいくつか種類があり、ウェブサイトにセミナーの情報を掲載するのが主流です。最近では費用削減のために、無料のSNSを利用して集客を促している企業も増えています。
プレスリリースは配信が無料と有料のプレスリリースサイトがそれぞれあります。有料の場合は大体1記事3万円前後かかります。有料のプレスリリースサイトの場合、無料より閲覧数も多く、うまく活用すれば集客に大きく繋がります。
その他費用
セミナーを開催するには、これら以外にもさまざまな費用がかかります。
たとえば、セミナーの終了後に懇親会を開く場合は、別途で会場費や飲食費が必要でしょう。セミナー中の様子を撮影するのであれば、撮影・録音費用などがかかります。また、当日になって、印刷代や文具代などの出費があるかもしれません。
セミナーを開催するときは、こういった出費があることも考慮しておきましょう。
まとめ
本記事では、セミナーを開催する上でかかる費用やセミナー料金を決めるためのポイント・料金相場などについて解説しました。
セミナーを一度開催するだけでもかなりの費用がかかります。セミナー開催に向けた準備中に予算が足りないという事態に陥ることがないよう、セミナー開催にかかる費用を一通り計算しておきましょう。
また、セミナーの参加費用を誤った金額で設定してしまうと赤字になる可能性があるため、注意が必要です。
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